2014年07月08日

三河港重要港湾指定50周年

東日新聞記事より。

三河港の重要港湾指定50周年を祝う記念式典 が6日、豊橋市内のホテルで開かれ、関係者が 半世紀に及ぶ港の歩みを振り返り、発展を祝っ た。式典後の鼎談(ていだん)では、将来的に 物流機能のほかに「観光」の要素を取り入れた 港を目指すべきとの意見が出された。

式典には、国や地方自治体、企業などから約 210人が出席。主催者あいさつで大村秀章知 事は、蒲郡市の複合型リゾート施設「ラグーナ 蒲郡」を引き合いに「親しまれる港を作ってい きたい」、佐原光一豊橋市長は好調な自動車輸 入やコンテナ貨物輸送を関係者に感謝し、「10 年、20年、50年後に向かって歩みを進めていき たい」と意気込みを述べた。

式典後には記念鼎談があり、大西隆・豊橋技 術科学大学長と鬼頭平三・日本港湾協会副会 長、神野吾郎・サーラコーポレーション社長が 三河港の今後の展望について意見を交わした。

大西氏は三河港が外国車の輸入拠点に成長し てきた歴史に触れつつ、コンテナ貨物の取扱量 増への期待を担っているとの分析から「多目的 機能を持った港として発展してきている」と説 明。

リニア中央新幹線が開通すれば首都圏と中部 圏の2つの地域が「日本の核」になるとの見立 てから、東三河や三河港が「両者をつなぐ役割 を持つのでは」と予想した。

他方で、南海トラフ巨大地震など災害への備 えを「短期間で対策を講じないといけない」と し、港で働く人などのための防災施設の整備と 津波からの避難訓練を組み合わせて行うべきと 主張した。

鬼頭氏はこうした災害対策の必要性と、外国 車の輸入台数が今後も増えていった場合に保管 場所が足りなくなる可能性を踏まえ、避難施設 にもなるような立体的なモータープールの建設 を提案した。

今後の三河港が地域で果たす役割に話題が及 ぶと、神野氏は「確固たる実績をどう生かすか だ」と指摘した上で、従来の物流機能のほかに 「観光」などの要素を共存させることが地域の 魅力向上につながるとの考えを示した。

この意見に他の2人も賛同。大西氏は「豊橋 が『港のまち』というイメージはない。人が 行って楽しく、環境に優しい港を目指し、量を 求めるだけでなく数十年の計画を作ると良い」 と述べた。鬼頭氏は海外の港で盛んな「産業観 光」の実例を挙げ、「港を交流の場に作り替え ていく努力を惜しまないことが重要だ」と訴え た。

三河港は1962年に西浦、蒲郡、豊橋、田 原の4港を統合して誕生。2年後、重要港湾に 昇格した。自動車輸入の台数・金額とも21年連 続日本一で、昨年のコンテナ貨物の取扱量は過 去最高の約6万7000TEU(20フィートコ ンテナ換算)を記録した。

…と言う事で、LPTがビジョンとして掲げている「市民に親しまれる港湾」も提案事項として挙がった様ですね!
どこまで実現出来るのか…LPTとしても微力ながら協力して行きたいですね!
  

Posted by ラブポートタウン実行委員会  at 12:13Comments(0)